秋の夜長に「夜セブン」。おでん・中華まんセール

 

セブンーイレブンは17年9月15日から30日にかけて、時間限定の販促企画「夜セブン」を実施する。16時から24時までの時間帯は、カウンターフーズのおでん・中華まんが10%引きになる。

この特定時間セールは、17年3月と5月に実施した「朝セブン」に続く第3弾だ。3月の実施期間は8〜31日。春分を挟んで夜明けの早さを実感するタイミングだった。

3月の好評を受けて実施したという第2弾の期間は5月10〜30日。午前4時を過ぎた頃から明るくなる時期。朝活、そのために朝セブンという流れがスムーズに思い描ける時期だった。

朝セブンは、オリジナルパンとカウンターコーヒー「セブンカフェ」のセットが税込200円になるというものだった。セブンカフェはホット・アイスとも税込100円、対象となるパン8品(3月実施のケース)の中心価格帯は税込130〜140円だった。140円のベーカリーとのセットだと割引率は17%くらい。これだけのお買得感があれば、もちろん企画の反響は大きかった。今でも「朝セブン」で検索すれば、当時どのように評価されたか確認できる。

セブンーイレブン・ジャパンによると、セール期間後の売上はもちろん、キャンペーン後も朝の時間帯のパン&カフェの売上はボトムアップされているという。

 

「ありがとう、おでん」。ありがとう、とは?


 

9月の夜セブンは、秋分を挟んだ日程になっている。日暮れの早さを実感し、いかに残暑が長引いてもさすがに気温が落ちてくる時期で、9月25日生まれの妻君などは「だからいい時期だ」と誇りにするくらいだ。

朝セブンの対極の時期に夜セブンを配置し、フォーカスするのは秋冬商材のおでんと中華まんだ。気温の低下を実感する時期に、温かい商品を印象づけるねらいがある。

どちらも冬のコンビニ商材を代表するカテゴリーだが、今年はとりわけ、おでんのプロモーションに力を入れている。

おでんの販促コピーを「ありがとう、おでん」と設定し、テレビCMや、おでんの歌まで制作してYouTubeで配信している。どちらもおでんへの感謝を連呼する内容で、ちょっとみると違和感もあるが、「ありがとう、おでん」の付随コピーには「あなたにうれしい、あなたにやさしい。」とある。

 

 

 

おでんは魚肉や大豆、根菜などを原料とするものが多く、低カロリーかつ低糖質な食材が多い。しっかり食べても低カロリー、そして栄養バランスもいいところが、「ありがとう」につながるというロジックだ。

おでん種は豊富で、組み合わせの幅も広い。今季はお奨めの組み合わせも提案している。「人気セット」(関東版。地域によって構成は異なる)は、大根・たまご・白滝・こんにゃく・焼きちくわの定番5品で、価格は税込415円になる。これで159キロカロリー、糖質は10.1gだ。

さらに「低カロリーセット」となると、大根・昆布巻・白滝・こんにゃくの4品で30キロカロリー、糖質2.9gに抑えられる。

ただし、これらの数値はつゆを含まないことに注意がいる。しかし、つゆを飲まないおでんというのも、惜しい気がする。コンビニおでんはつゆも大事だ。地域に合わせて味を変えていることはもはや常識(?)。セブンの場合、出汁を変えて全国8タイプに分かれている。

また、おでん種にも地域性があり、こんにゃくにさえ地域別のバリエーションがある。

 

夜セブンの効果はいかに。おでん販促が変わる?


 

取材に使用していたiPadが高温注意で自動停止してしまうほどの直射日光のなか、おでんPRをやり切ったタレントの岡田結実さんと女医の川村優希さん

9月13日には東京・有楽町駅で試食サンプリングイベントを実施した。今年のおでんは力の入れようが違う。

おでんPRに力が入る一方、8月15日からスタートした今季のおでん展開では、例年のような均一セールを今のところ実施していない。従来は70円均一が中心だった。10%引きといっても、70円よりは値引率は概ね小さい。

これまでの均一価格プロモーションから、「ありがとう、おでん」を機に路線を変えていくのか、セブンの動向は顧客以上に、業界関係者から注目されている?

また、朝セブンが午前4時から11時を対象としたのに対し、16時から24時に実施する夜セブンの効果がどうなるかも興味ぶかい。セブンの強さは夜間の売上の伸びにあるとは、競合チェーンが口を揃えるところだ。おでん・中華まんにどれだけの牽引力があるかも(他社から)注目されるだろう。


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