Amazonで本を探す楽しみと、だから本屋に行かない必然性

朝、目が覚めてベッドから起き上がる前に、手元にあるスマホかタブレットで3つのことをチェックする。

  1. 日経ウェブ版(無料)で流通関連ニュースのヘッドライン(緊急会見のあるなしを確認するため)
  2. 天気予報アプリで今日の天気
  3. Amazonの「Kindle日替わりセール」



Amazonで面白そうな電子書籍がセール価格になっていないか、それをチェックすることが毎朝のルーティンになっている。寝起きからセール情報を求めるなんて、物欲まる出しの行動かもしれない。しかし手間はかからないし、こんな本もあるのかと思うのは楽しい発見だし、それが安くなっているのだから、なお楽しい。朝のルーティンの中では、唯一意欲的な行動ではある。

金曜日には週替わりセールの「Kindleセレクト25」をチェックし、月初には「Kindle月替わりセール」をチェックする。さらに不定期で出版社やジャンル別のセールが始まるものだから、1日に何度か、わざわざAmazonのサイトにアクセスして、お気に入りに登録しておいた書籍をチェックしたりする。 

Kindle本は紙の本より安い。
Kindle本を選ぶ理由は、それだけでも充分。

Kindle本は50〜90%オフなんて事もある。お気に入りに登録しておいた本が、20%とか50%のポイント還元になっていることもある。だから、一気に20冊まとめ買い(コミックなしで)なんてこともする。

紙の本と違い、買っても荷物になるわけではなく、自宅の本棚のスペースを占有するわけでもない。宅配までのタイムラグもなく、すぐに読み始められる。この手軽さは購読のハードルをかなり下げるが、それよりも、やはりセールの力は絶大だ。

購入後、Amazonのポイントはすぐに利用できるようになるから、買い漁っている途中で何冊かは無料で手に入る。爆買いの心理的な抵抗が薄れてくる。

Kindle本は、紙の本より定価が安いことが普通だ。紙代も輸送コストも店舗の販売費用もかからないのだから、当然ではある。理由あって安い。これは廉価販売ではなく、流通革命の成果だ。

電子書籍だけではない。Amazonは紙の本にもポイントを付与する場合が多い。

ポイント還元も含めて書店で買うより安く、品揃えは間違いなくどのリアル店よりも豊富だ。お目当ての本を見つけるのも、検索ワードで一発。年会費3.900円のプライム会員になれば、朝に頼んだものが夜には届く。

年会費の元は取れる。本だけじゃなく、食品・日用品を除けばAmazonが最も安いことがザラだ。会員特典の無料映画や音楽も楽しめるし、なってみると、送料無料で当日配送をしてくれるプライム会員を止める理由はない。

礼讃も仕方ない。実際、Amazonのサービスは優れている。

こと本を買うことに関しては、いまさら書店に用事はない。立ち読みさえしない。Amazonの「なか見!検索」やKindleの試し読みダウンロードができれば、買うかどうかの判断はだいたいできる。レビューなども参考になる。他人のレビューに振り回されるのはよくないかもしれないが、有限の時間の中で、無数にある本の中から選択する際のフルイとしては、有用だと思う。

思いがけない本との出会いも、セールあればこそ

リアル書店の優位性を主張するロジックとして、ネットで検索しても目当ての本しか見つからないが、書店で書架を眺めているうちに新しい発見がある、などと言われる。

まず、目当ての本にアクセスできれば充分ではないか。目当ての本にさえ容易にアクセスできない方が問題だ。

新しい発見についても、リアル書店をウロウロしても、Amazonの検索に勝る経験をしたことはない。

Kindleのレコメンド機能は、検索ワードに関連した本を、ジャンル横断で拾ってくれる。イスタンブールで検索すれば、旅行から歴史、文芸、ゲームまで出てくる。

何よりセールが新しい出会いを連れてくる。出版社単位のセールを眺めているときなど、書店なら決して棚まで行かないような本の存在を知ることになる。それも何割引だったりするから、万に一つでも買うことがある。

けっきょく、本を売ることに関しては、Amazonの方が書店より真っ当なことをしている。

より多くの品揃えを追求し、より安く売ることを追求し、絶え間ないセール情報の発信で、顧客の関心を得ようとする。

小売店の顧客がどんな情報を求めているかって、それはセール情報に勝るものはないでしょう。

量販で勝負する業種が、セールから逃げてはならない。安売りに依存して経営をおかしくしては論外だが、安く売ることから目を背けても企業は滅びる。

リアル書店の物理的な制約とか、再販制度とか、取次が間に入るとか、業界の事情は消費者には関係ない。リアル書店がAmazonより品揃えで劣り、価格が高く、使い勝手が悪いのであれば、わざわざ買う道理がない。

明日も明後日もAmazonにはアクセスするが、書店に行くつもりはない。電子書籍がなければ紙の本も買うかもしれないが、それもAmazonで購入し、クロネコヤマトに運んでもらう。


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