それ、なにPay?


コンビニで、Apple Payで支払うと対象商品を割引すると書いてあるから、「Apple Payで」と言ったら、レジ係はオロオロしはじめた。

その人が何にまごついているか理解できたので、「つまりiDで」と言いそえると、分かってもらえた。

Apple Payは、iPhoneで決済サービスを利用することであり、厳密にはApple Payで支払うわけではない。

Apple Payという機能を使ってiPhoneを読み取り端末にかざすが、実際の支払いはiDかQUICPayかSuicaのサービスを利用しているのだ。レジの処理上はApple Payではなく、3種類の電子マネーのいずれかを設定する必要がある。

世に〇〇Payは数多いが、〇〇Payの「Pay」が意味するところは1つではない。

Payとつけば、みな同じ・・・、とならないところに混乱が生まれる。

2017年3月時点の、主だったPayを整理してみる。

①Apple Pay
・iPhone、またはAppleWatchで決済するためのサービス。
・決済スタイルは非接触式。
・実際の決済手段はiD、QUICPay、Suicaのいずれか。

②QUICPay
・JCBが提供する非接触式の決済サービス。
・基本はクレジットカードとひもづけするポストペイ式。

③LINEPay
・LINEの決済サービス。ネットに口座を設け、チャージした金額を使用。
・LINEPayカードを別途発行すると、JCB加盟のリアル店舗で支払い可能。
・決済手段はいくつもある。ネットの口座決済、磁気式カード決済、QRコードを表示した決済。

④AliPay
・日本では、主に中国人旅行客のインバウンド消費に対応するための決済ツール。
・LINEPayに似たオンライン決済サービス。

⑤AirPay
・リクルートライフスタイルが提供。マルチ決済に対応した読み取り端末とiPhone、iPadを連携させるモバイルPOSシステム。
・各種クレジット決済と、交通系電子マネーに対応。
・QRコードでLINEPay、AliPayに対応。
・ポンタやTポイントといった共通ポイントプログラムにも対応。

⑥OrigamiPay
・ベンチャー企業Origamiが提供するオンライン決済サービス。
・リアル店舗は5000店以上で利用可能。
・QRコードの読み取りや、iPhoneをiPadにかざすなどの方法で決済。

決済ツールはQUICPayとLINEPay、AliPay、OrigamiPayで、Apple PayとAirPayは決済サービスを利用するためのインフラだ。

決済サービスとそのインフラが、同じPayを名乗っているから分かりにくい。

電話回線や光回線と、回線を行き交う情報サービスとが同じ名称を名乗るようなものではないか。光回線そのものをネットとは言わないように、まだ当分は増えそうなPayの使われ方も整理したいところだ。

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