1時間も座り続けると寿命が縮む? パソコン業務の対処法に2つの新発想

何年か前から、座り続けることの弊害を方々で聞くようになった。

姿勢が悪くなりがちで、腰など体幹に負荷が掛かりすぎで、肩凝りなどの弊害はもちろん、血流が悪くなり、内臓にも悪く、心臓疾患やガンのリスクが高まり、1時間も続けて座れば寿命が縮むとまで言われている。スマホの健康系アプリでは、座り続けているとアラームを出す機能も珍しくない。

とはいえ、オフィスワークは基本的に座ってやるものだし、PC作業も座っていないとできない。1時間なんて、瞬く間に過ぎてしまう。むしろ座って1時間後くらいから集中力が出てくる・・・。そんな人も多いのでは? 私が記事を書くときはそんなだし、学生時代に勉強をするときもスロースターターだった。漫然と席について、集中力が足りないといえばそれまでだが。

座るという行為そのものに危機意識を求められる昨今、座ってやる作業には心してかからねばならない。オフィスで座ってやる業務といえば、PC作業が大半だろう。集中して作業に取り組み、1時間以内に一区切りをつけて立ち上がらなければ、現代人ではない・・・。

 

アイリスオーヤマは、立ってやる

 

ならいっそのこと、PC作業は立ってやれ! と考えたのが生活用品製造卸のアイリスオーヤマ。17年6月28日、座ったままのPC作業を禁止するという社内の取り組みをリリースした。本部から初めて、全国の拠点に広げていくという。もちろん、PC業務が必須の部署や身体的な理由がある場合は対象外としている。

PCワークを立ったままやるアイリスオーヤマ社員

 

同社は以前から自席にPCを置くことを禁止し、パソコン専用デスクでの作業は1回・45分に制限してきたそうな。

今後は自席の横にスタンディングテーブルを置き、PC作業は立ったままで行う。その効果は3つ。

  • 集中力を高める
  • 独創的なアイデアを創出する(眠くなることを防ぐことで促進する)
  • 健康の維持

この目的を追求していけば、じきにデスクもいらなくなるだろう。デスクワークの大半はPC作業だろうから。ずっと立ち続けて、デスクとは別に休憩スペースを充実させたらいいようだ。

 

サンワサプライ、ガス圧式のワークデスク

 

しかし、立って作業することで気になるのはPCに向かったときの姿勢だ。リリース画像の女性社員を拝見する限り、首が下を向き過ぎている。写真に撮られるから下を向いた可能性もあるが、背とテーブルのバランスからして、下を覗き込むようにしないとPCは動かせないだろう。いかに立っていようが、姿勢が悪いと肩は凝る。猫背にもなる。猫背で姿勢が悪いなら、座っている時と同じように身体への負荷が掛かるのではないかしら?

頭は骨盤から伸びる背骨の上に、前に出る猫背でもなく後ろに反るでもなく適切に乗っかっていないと。正しい姿勢でPC作業をするうえで難しいのは、頭の位置をそのようにセットするための、PCと目線のバランスだ。 

これを実現するには、テーブルの高さが固定しているのがよくない。人の背格好はそれぞれなのに、ワークデスクは固定されている上に、誰に合わせたのか知らないけど低すぎる。1m86cmの私に合わせろとは言わないが、自分に合わない机に向かうのはつらい。会社のデスクは身体に合わないから、座り過ぎや姿勢を気にするようになってから、ますます自宅での仕事が増えた。自宅のデスクを用意するのも大変だったが。

17年6月23日に、オフィス機器を事業とするサンワサプライが発売したガス圧昇降式スタンディングデスクは、デスクの天板を簡単に昇降させられる点で画期的だ。

サンワサプライのガス圧式スタンディングデスク

高さは70cm〜106.5cmまで無段階で調整できる。立って使用するにはまだ小さいものの、座って作業する際のベストポジションは見つけられそうだ。天板のサイズは2通りで、大きいものでも奥行50cm、幅88cm。デスクトップを置いて作業するにはちょっと小さいところが残念。大きい天板にいろいろ乗せると、ガス圧式だけに問題があるのかもしれないが・・・。

ワークデスクにガス圧式という発想、ぜひ広げて欲しい。PC作業は、立ったり座ったりしてやりたいものだ。


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