割り勘 paymo(ペイモ)、搦(から)め手から決済市場へ

AnyPayが提供する決済アプリ「paymo(ペイモ)」が、17年7月下旬からリアル店舗での支払いサービス「ペイモQR支払い」を開始する。

現状の「わりかんアプリ」という限定された利用シーンから領域を広げ、店での支払いにも使える一般的な決済ツールになる。

支払い方法はQRコードを読み取る方式で、導入店舗に特別な端末はいらない。ユーザーは、QRコードを読み取り、登録したクレジットカードやアプリ内の残高・ポイントのいずれかで支払う。

飲食店などキャッシュレス決済を導入していない店を中心に開拓を進める方針で、年内1万店舗を目指すという。店に初期投資はかからなそうだけど、広まるかどうかは手数料をどう設定するかにかかってきそうだ。

店舗決済への拡大を機に、ユーザーの属性や購買履歴といったデータ活用を本格化させる。DMの配信など、販促・顧客管理の機能も実装予定としている。


 


 

割り勘でユーザー基盤を整え、決済にステップアップ
 

新規サービスとしてキャッシュレス決済の市場に切り込むやり方として、個人間の支払いから入ったところがpaymoのユニークさだ。このサービスのスタートは16年12月で、キャッシュレス決済のツールはすでに巷に溢れていた。競合のいない「割り勘」分野で参入し、ユーザーの裾野を広げてから、店での決済機能を付け足した。

すでに使っている人がいるから、店側も導入のモチベーションが高まる。とくに割り勘シーンが多く発生する飲食店、カフェにはユーザー基盤がありそうだ。

paymoに先駆け、16年9月には社名と同じ「AnyPay」がスタートしている。こちらはネットを介した決済サービスで、やはり個人間の決済機能が中心となっている。サービス機能や仕組みが重複している部分も多く、これを基盤に、割り勘に特化したのがpaymoといえそうだ。「AnyPay」の決済手数料は、現在は無料となっている。


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