タオルのゆくえ

ペーパータオルの家庭需要が伸びているという。ペーパータオルとは、外食やホテルなどのトイレで使用されているものだ。これら業務用では、今やハンドドライヤーの方がメジャーだ。しかし家庭用はここにきて、ペーパータオルを選ぶ人が増えている。あえて使い捨てのペーパーを選ぶ理由は、やはり衛生面ということらしい。

タオルをいいコンディションで維持するのは、たしかに面倒だ。基本的に家族の人数分を用意しなければならないので場所を取るし、いちど濡れたら意外に乾かない。毎日洗うのは面倒だが、何日も同じものを使うのは気分が悪い。頻繁に洗うには予備が必要で、それだけ収納スペースも余計にいる。

洗った手や身体を拭うツールとして、タオルはベストだが手間のかかるものだと前から思っていた。

なにせタオルは濡れるもの
濡れてしまったら乾きづらいもの

2、3年前にバスタオルはでかすぎると気づいた。身体を拭くのに、あれほど大きい布である必然性はない。バスタオルは身体や頭に巻くために、あれほど大きいのではないか。大きなタオルは冬など特に乾かないし、収納の場所を取る。不必要にでかいとの気づきを得て以来、無印良品の「コンパクトバスタオル」を使用している。近頃ではもっと小さくても身体を拭く用事は果たされるように思っている。

バスタオルより小さいハンドタオルも、小さいだけに洗顔後に拭っただけで割とびっしょりになってしまう。さらに手を洗う。何かあってまた手を洗う。洗顔後に何度か手を拭うと、薄手のタオルならビショビショになる。

ペーパータオルなら、洗濯の必要もないし、収納場所もさほど困らない。家族が多い世帯ほど、ハンドタオルをペーパーに置き換えるメリットはありそうに思える。

タオルにも一短、ペーパーにも一短

ただ、洗濯物が増えない反面、紙ゴミが増えてしまうが。

また、ペーパータオルを洗面台のどこに置くかも考えものだ。市販されているものはテッィシュペーパーのような形態が多いが、それを置くスペースを洗面台に確保するのは簡単ではない。

ペーパータオルに置き換えるメリットはたしかにあるものの、新たなデメリットも生まれる。タオルがそれほど高いわけでもなく、購入したものは数年スパンで使用できる。ペーパーの方が割高になるのは確実だ。

それでも、ペーパータオルで手を拭く生活には、試してみたい魅力がある。洗面所はすっきりするだろうし、必要なタオルの量が減って収納スペースも削減されるだろう。

それに、テッィシュより強くてキッチンペーパーより吸水性のあるペーパータオルには、独自の使い道がありそうな気がする。

タオルをペーパーに置き換えるなど、昨日まで気にもしなかったことが、気になるようになってしまった。


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