部屋の中がカビ臭いと、しばらく前から気になっていた。半年前に越してきた家で、梅雨を迎えるのは初めてのこと。日陰の一軒家だし、そんなこともあるだろうくらいに思っていた。
それまで暮らしていたアパートはとにかく湿度が高く、窓枠の結露は凄まじく、すぐにカビていた。引越し前にスチームクリーナーを購入し、カビとの格闘は数週間に及んだほどだった。
そのときの、嗅ぎ慣れたカビの臭いが今の部屋でもする・・・。
窓枠まで掃除することは滅多にないから、サッシは土ぼこりで汚れていた。これが原因かと拭いてみたものの、土の臭いはするもののカビ臭ではない。はて・・・?
外から臭ってくるような気もするし、やはり日陰の家だから?
気にはなるけど対策も分からんと思っているうちに気温も上がり、冷房をつけた日に明確に分かった。
エアコンからカビ臭い!
見える化すれば、脅威ではない?
臭いの元が分かったので、「エアコン カビ臭い」で検索すれば、対策はすぐに分かった。フィルタと、通風口をチェックしろと。
フィルタは、小まめというほどでもないが、それなりに掃除はしている。通風口を見たことはなかったが、のぞいてみると、
ああ、すごいカビ。ここを手入れしなくてはならないなんて、知らなかった・・・。
カビの見えない脅威が眼前に明らかになったので、指の届く範囲は綺麗に拭き取ってみたものの、どうも機械の奥までカビは繁殖してそうだ。
エアコンをつけた時にカビ臭い、ではなく、つけなくてもカビ臭い現状は、拭いても改善されなかった。
買い替えは高くつく。クリーニングも安くはない。
残された道は2つ。
専門のクリーニング業者に掃除してもらうか、買い換えるか。
クリーニングの相場は、安くて1万円から。買い換えれば、同規模の部屋用で工事費込みで7万円はかかりそうだ。
迷わずクリーニング、と言いたいところだが、懸案のエアコンは使用7年目。設計上の試用期間は10年と書いてあるので後3年は使えるとしても、クリーニングに1万円かけるというのも考えもの。
悩ましいが、エアコンが稼働しなくてもカビ臭いのだから、早急に策を打たねばならない。
これはエアコンの適切な使用方法を知らなかったがための窮地だ。
冷房の後は、30分以上の送風運転が望ましいそうな。運転時に生じる水分と、吸い込んだホコリが結びついて、カビの土壌になるという。
以後は気をつけます。