購入を決める要因は、パッケージの表面より裏面


イオンのPB(プライベートブランド)「トップバリュグリーンアイ」は、2016年の秋から3つのサブシリーズで構成されている。オーガニック、ナチュラル、フリーフロムの3タイプだ。オーガニックはその名の通り。ナチュラルは、飼料に薬剤などを使わない畜産品や水産品。フリーフロムは、食品添加物の使用を控えたという意味だ。

オーガニックとナチュラルに分類された商品群は、以前からあった。新基軸のフリーフロムが、今回のブランド再構築のキモになっている。

ここ数年、同社のコールセンターでは食品添加物に関する問い合わせが増えているという。食品添加物を気にする消費者の広がりを踏まえ、109種類の添加物を使用しないフリーフロムを立ち上げた。不使用とした添加物リストは専用サイトで公開している。https://www.topvalu.net/gurinai/freefrom/list/

着色料や人工甘味料の類、アミノ酸系の調味料だけでなく、マーガリンまで除外しているあたり、なかなか前衛的だ。

食品添加物のことなど気にせず、おおらかに何でも食べてしまえば平穏だ。添加物の一部には身体に悪影響を及ぼす「可能性がある」だけで、腹を壊すわけではない。リスクはあるかもしれないとしても、決定要因ではない。実はこんな悪影響が・・・、と後から分かるケースも、実際にはリスクが高まる程度の話だ。

しかし、その添加物が何からできているとか、こんなリスクがあるかもしれないと、知るだけで食べる気はなくなるのが普通だろう。気になる添加物についてちょっと検索をかければ、おおよそのことが分かる時代だ。知れば知るほど気になるものなので、そりゃ添加物を敬遠したいと考える人は増えていることだろう。

 

添加物は、視覚に訴える

オーガニックについては、価格以上の価値を見出せない消費者が多いなかで(過去記事 有機より国産: http://miyaniwa.com/domestic-better-than-organic/)、添加物を使用していないことについては、気になる人は明確に価値を見出せる。

オーガニックであることの価値は、なかなか実感できない。オーガニックといってもどんな栽培をしているのか不明だし、オーガニックじゃない野菜も、どんな栽培をしているかは分からない。けっきょく、どちらも分からないから、両者の違いを実感しづらい。食べれば分かる人もいるだろうけど、分からない人の方が多い。

添加物を使用していないことについては目のあたりにできる。商品パッケージの裏面を見れば分かることだからだ。

裏面の成分表示を見て、添加物を使用していないことが視覚的に分かると、納得できる。食べても分からないのはオーガニックと一緒だとしても。

いつのまにか妻に感化されて、私も商品パッケージの裏面を気にするようになった。裏面を見て、添加物の表記が少ない商品ほど良いと感じるようになってしまった。

オーガニックだけど高価な商品には手が伸びないが、高価でも添加物不使用の商品を選ぶことは間々ある。とくに加工食品や日配品の場合、どれだけパッケージに心惹かれても、裏面の添加物によっては購入を見送る。添加物が、商品を選ばない理由になってしまう。

視覚で分かることの明確さというか、言葉のメッセージ性の強さというか。添加物の表記内容は、買う気にも買わない気にもさせる。

Pocket
LINEで送る