宅配ボックスの需要急進で、パナソニックの新型が発売延期


パナソニックは、4月に予定していた宅配ボックス新機種の発売を、6月まで延期すると発表した。

新商品のリリースを公表したのが17年の3月6日で、28日付で延期した理由は、受注量が通常月の5倍以上と想定を超えたため、としている。

この新機種、工事費別の本体価格で69,500円から175,000円とかなりの高額であるにもかかわらず、関心は高いようだ。ここ最近の、宅配ドライバーの労働環境は限界! 的な報道が、需要を喚起しているのだろう。

不在でも宅配便を受け取る設備はあるといいし、デザインもスタイリッシュだし、シリーズをパッと見た感じは確かに欲しくなるのだが、受け取りのシステムが心もとない。http://sumai.panasonic.jp/exterior/takuhai/combo/about.html#sec_02

ボックスに備え付けられたハンコを使い、宅配業者がボタン操作で捺印するなど、体裁を取り繕っているだけで、実際には受取確認になっていない。家を間違えていたって配達は完了してしまう。

そもそも、宅配業者がこの作業をしてくれるかさえ怪しい。処理方法を知らないドライバーだったら、呼び鈴鳴らして不在と思えば、不在票をポストに入れて帰りそうだ。

現状の宅配ボックスに欠落しているのは、配送業者との協業だ。

 パナソニックの宅配ボックスは、電気代がかからないことを売りの1つにしているが、そこはIoTで、受取確認は配送業者のドライバーと受取手の間で、リアルタイムに把握できるようにして欲しいところだ。郵便ポストに投げ込まれるダイレクトメールのような紙ゴミと違い、宅配便で届く荷物は必要なものだ。セキュリティをおざなりにはできない。

宅配は、届ける側と受け取る側の2者の都合を揃えて成立するもので、物を介したコミュニケーションであることは間違いない。受け取る側の都合ばかりを優先するのも問題だが、届ける側の再配達の問題さえ解消できればいいというものでもない。

不在でも自宅に届く安全なシステムを構築しなければならず、それには配送業者も加わった宅配ボックスのシステム開発が必要だ。そもそもスマホアプリなどで、受取手と配送業者のリアルタイムに近いコミュニケーションはすでに実現しているのだから、その仕組みを宅配ボックスに応用すればいい。

つまり、受取手は不在であることをあらかじめドライバーに伝える。事前に知ったうえでドライバーは宅配ボックスに荷物を入れる。宅配ボックスに届けられた通知が即座に受取手に届く。受取手が通知を確認した情報は配送業者のシステムに送られる。必要なら、受取サインに代わる作業工程をアプリ上に加えるといい。

こんなふうにならないと。

ハンコを押せるだけの箱に175,000円は出せない。上記のようなシステムを実現しても・・・、もっと安くして欲しいところだ。

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