街のケーキ屋さんを束ねる Cake.jp。ネット注文の当日配送も。


FLASH PARKが運営するケーキの通販サイトCake.jpは、17年7月10日から東京23区限定で当日配送サービスを始めた。

12時までの注文で、届けるのは15時以降になるという。

なにもケーキをそんなに慌てて届けなくても・・・、と思わなくもないが、社内のサプライズパーティーで急にケーキが必要とか、レストランでの演出にケーキを使ってサプライズなど、世間ではサプライズの小道具として急にケーキが必要になることもあるようで。

それも、注文者が指定した写真画像をケーキにデザインしたり、感謝状デザインのケーキにネームを入れるといった処理を加えたうえで、当日配送するという。

写真をプリントしたケーキ

さすがに冷凍ケーキだけかと思いきや、冷蔵ケーキも揃えている。ケーキ専門の通販、おそるべし。

当日配送の対象商品は2940円〜。特別料金として1000円が加算される。

冷蔵ケーキも当日配送

 

 

全国500社以上のケーキ屋情報を一覧 


 

ハレの日のケーキをイメージさせるcake.jpのロゴ

Cake.jpは、全国500社以上の洋菓子店を通販システムで束ね、3000種類以上のケーキを取り扱う。

サイトにはケーキの検索機能やランキング、各ケーキの紹介や購入者のレビューのほか、ケーキ屋そのものの情報も記事として掲載されている場合がある。

街のケーキ屋さんには、デパートや駅ビルのチェーン店とは違った魅力がある。写真やキャラクターをデザインしてもらったり、メッセージプレートをつけるといったカスタマイズの自由度も街のケーキ屋さんならではだ。

ただ、ホールケーキは持ち運びが大変だし、カスタマイズのために事前予約をする必要もある。だからどうしても近隣の店舗からの選択になる。頼れるケーキ屋があればいいけど、ないことだってあるだろう。各地域に点在する街のケーキ屋の情報を一覧し、どの店からもオーダーできるのは便利だ。

ケーキを運ぶのにもかなり気を使う。うちのように車を使わないなら、なおさらだ。

 

手間を解消してケーキの需要喚起

 

探す手間、注文の手間、受け取りに行く手間、運ぶ手間を解消し、カスタマイズされたホールケーキが手元に届く。これならケーキの需要は広がるだろう。

ネットショッピングでお取り寄せスイーツを購入することはあっても、写真やメッセージで個人用にカスタマイズされたホールケーキを取得できるとは思わなかった。

Cake.jpを見ていると、購入者には離れて暮らす娘の成人祝いといった事例や、旅先の旅館、オフィス、貸切パーティーでの演出など、ホールケーキを持ち運んでいくのはいかにも難しそうなシチュエーションが並ぶ。ケーキを持ち運ぶという手間を解消することで、これまでは無理だった需要シーンを創出している。

 

ITによる中小規模店の連携モデル


 

街のケーキ屋をシステムで束ねることは、個々のケーキ屋にとってもビジネスの拡大につながる。

各地で独立している店を情報システムで連携させ、消費者が使いやすいかたちでケーキの需要を掘り起こす。それが各商店の活性化につながっていく。

ITを活用した中小規模店の連携モデルとして理想的に思える。

運営会社のFLASH PARKはもともとECサイトのコンテンツ制作からスタートしており、そのノウハウはCake.jpのサイト運営にも活かされている。ケーキやケーキ店の情報発信だけでなく、アフィリエイターも募集して情報の拡散に取り組む。こうしたサポートも、加盟ケーキ店の営業にはプラスになりそうだ。

 

ホールケーキは見栄えがする。昔から結婚式のケーキ入刀といえば、こぞって写真を撮るのが習わしだ。つまりケーキのある風景はインスタ向きであり、便利に調達できるならイベントの小道具として使いたいという需要は増えるだろう。


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