バーコード表示式のスマホ決済、増加中

 

スマホ決済サービス「Origami Pay」を提供するOrigamiは、2017年8月24日のリリースで、キャナルペイメントサービスとの業務提携を発表した。「Origami Pay」の導入店拡大を目的としており、まずは6月に発表済みの、ローソン店舗への導入を具体化するものと思われる。

キャナルペイメントサービスは、日本ユニシスから17年3月に分社化したばかりの企業だが、事業部として以前からAlipayの決済サービスを導入するためのシステムを開発したり、各種プリペイドカードにチャージするためのシステムを提供していた。

とくにプリペイドカードのチャージシステムでは、現金によるチャージ拠点としてローソンとがっちり組んでいる。利用可能なブランドには、JCBプレモカード、おさいふ Ponta、au WALLET プリペイドカード、LINE Payカード、dカード プリペイドなどがある。

Origami Payとの取り組みで重要なのは、プリペイドカードのシステムよりもAliPayで活用されている決済システムの方だろう。

スマホアプリでバーコードを表示し、店のPOSスキャナで読み取ってもらうことで支払いが完了する。

 

Alipayのバーコード決済の流れ(キャナルペイメントサービスのリリースより)

 

ローソンでのAliPay利用は17年1月にスタートしたもので、同日にはLINE Payによる決済も同じ方法で可能になった。さらに8月には楽天ペイが、このバーコードシステムに対応したことでローソンでの利用が可能になっている。

 

楽天ペイはバーコード式決済が加わりローソンでの利用が可能に(楽天ペイのHPより)

 

キャナルペイメントと組むまでの楽天ペイは、金額を入力する「セルフ」か、店側が表示したQRコードをスマホで読み取る「QR読み取り」の2種類に決済手段が限られていた。一般的なPOSレジでは使えなく、支払いの流れも通常とは異なるところが難点だった。

同じような課題がOrigami Payにもあった。こちらの支払い方法は、楽天と同様に店が提示するQRコードを読み込むか、店のタブレットPOSとビーコンで交信する方法の2つで、やはり一般的なPOSレジでは使用できなかった。

それに比べると、顧客側のスマホにバーコードを表示し、店側にスキャンしてもらうスタイルは、会員カード代わりにポイントを貯める方法として既にお馴染みの流れである。初めてでもスムーズにできそうだ。

 

スマホ決済のスタイルとして広がる気配?


 

それにしてもバーコード表示によるスマホ決済が増加中なわけで、AliPay、LINE Pay、楽天ペイと来て、Origami Payにも広がる(と思われる。8月時点でそれをやるとは表明していない)。

バーコート表示によるスマホ決済は、17年8月時点ではローソンが先行している。セブンもファミマも、この時点で利用可能なスマホ決済はApple Payだけだ。Apple Payの支払いは十分に洗練されたものではあるが、ICチップを組み込んだスマホでないと利用できない。導入する店側も、それに対応したリーダーが必要になる。

スキャンするだけのバーコード決済は、スマホを選ばず、店もハード面に関しては既存のPOSで対応できる。モバイル決済が普及している中国でもバーコード決済が主流であるように、ローコストでスピーディな決済手段として採用するケースが増えそうだ。そしてキャッシュレス決済の多様化に拍車が掛かる。


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