atone(アトネ)、カードレスの「後払い」決済

 

クレジットとは異なるロジックの信用取引

 

17年6月21日にローンチしたネットプロテクションズのスマホ決済サービス「atone」https://atone.be は、ネットショッピングでの翌月払いを提供する。

この後払いサービスを利用するには、メルアドかフェイスブックIDを使い、住所と生年月日、携帯番号を登録するだけ。会社名も年収も申請しない。つまりクレジット会社とは異なる独自の与信ノウハウで、個人の支払い未回収リスクを管理する。

もともとネットプロテクションズは、ネット通販の後払いサービスをto C向けにもto B向けにも展開してきた。ノウハウの蓄積は15年に及び、リリースによるとユーザーは累計1億人以上、加盟店は2万3000店に上る。

to C向けの決済サービスは「NP後払い」、to B向けは「NP掛け払い」。さらに集金業務の代行である「NP後払いair」と、売手の集金業務を代行し、モノのやり取りの後で請求書を送付、支払いはコンビニで。というサービスを発展させてきた。

to C向けのatoneが、これまでの後払いサービスと異なる点は、翌月にまとめて支払えるところだ。請求書は送付され、支払いはコンビニでという点は変わらない。NP後払いは、購入の都度、請求書を送っていた。年会費などはかからないが、毎月の請求書は発行手数料として90円が乗っかる。

また、17年度中に口座振替も実現するという。月間利用額には上限がある。新規登録時は5万円、口座登録で10万円となっている。このあたりの設定に、与信管理のノウハウがありそうだ。



 

店舗にとって気になる手数料は、1.9%+30円〜

 

後払い決済の重要なメリットとして、代引きより手間がいらない。買手にとっても、荷物と引き換えに代金をもらわなければいけない宅配業社にとっても、現金を取り扱うのはいかにも面倒なことだ。しかしネット通販の場合、クレジットカード情報を無闇に登録したくないというニーズもあるので(うちの妻君がそうだ)、手数料をかけてまで代引きは利用されている。

便利なのは結構だが、店にとって気になるのは、何といっても手数料だろう。

atoneの決済手数料率は1.9%! 2%を切ったのはすごいと思ったが、+30円〜と後が続く。

売上1万円の場合、190円+30円で、220円が手数料で引かれることになる。+30円〜だから、もっとかかるかもしれないが、仮にこの場合は2.2%の手数料率になる。まだ安い方ではある。

このatone、18年度にはリアル店舗への利用拡大も目指すとしている。

しかし、コンビニで150円の飲料を買うときも1.9%+30円の手数料では成立しないだろう・・・。

リアルではどのような店に、どういった手数料プランで参入するかはまだ分からない。


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